書評 18.『赤毛のアン』 モンゴメリ著 村岡花子訳 新潮文庫 平成20年6月15日3刷 数年前、私は県内の中学校を訪ねる仕事に多くの時間を割いた時期がありました。地図上でその日に訪ねた中学校の位置を線で結んでみると、大小様々な図形を描くことができます。その移動距離が最も長かった日には、車の走行距離が360キロメートルを数えまし... 2025.04.25 書評
書評 17.『新編宮沢賢治詩集』 天沢退二郎編 新潮社文庫 平成16年3月25日29刷 小説、詩、エッセイ。どの形態をとっても、文章の書き出しは難しいものです。書き出し、あるいは最初の一文で、その文章に対する読み手の態度が大方決まってしまうと言っても差し支えないでしょう。この理由から、読み手を自分の文章の中に引きずり込みたいと... 2025.04.20 書評
書評 16.『夢十夜・草枕』「夢十夜」 夏目漱石著 集英社文庫 2009年8月8日第15刷 夏目漱石の作品に関する研究成果は膨大な数にのぼります。そのため、ある作品についてどのような論考が成されているのかを調べるだけでも、相当の労力を要します。大学の文学部に属する学生が書いたものや、趣味で論考を手掛けている方々の記述まで合わせると... 2025.04.04 書評