2025-07

書評

27.『おおきな木』 シェル=シルヴァスタイン著 村上春樹訳 あすなろ書房 2010年9月30日4刷発行

奥付には「Copyright1964」とあり、この年に出版されていることが分かります。村上春樹の訳によりあすなろ書房から本書が出版されたのが2010年なので、40年以上の長きにわたって世界中の人々に読み継がれてきた作品であることがうかがい知...
書評

26.『ドイツイエロー、あるいはある広場の記憶』「キャトルセプタンブル」 大崎善生著 新潮社 2005年6月17日発行

シリーズ化されている物語ならば、主人公をはじめとした登場人物の隠された過去や相互の結びつきを少しずつ明らかにしながら、表面上は巻ごとに異なるそれぞれの物語に彼らを取り組ませるような繋げ方が出来るのかもしれません。そして実際に、そのような連作...