2026-01

書評

47.『蜘蛛の糸・杜子春』「トロッコ」 芥川龍之介著 新潮社 平成5年5月15日51刷

皆さんは年若いころに読んだ物語が、年を経た後の再読によってまったく別の物語のように感じたことがあるでしょうか。その物語に初めて接したときの年齢はもちろんのこと、再読までに空いた期間もまた、感じ方を変える要素になります。それは読者が積み重ねて...
書評

46.『その女アレックス』 ピエール・ルメートル著 橘明美訳 文春文庫 2015年4月10日第14刷

久しぶりに犯罪小説、あるいは推理小説を読みました。ひところはこの種の小説を続けざまに読んでいましたが、ここしばらくは手に取ることがありませんでした。その理由を今回の読書経験を踏まえて自分なりに考えてみました。その結果、作品の中に頻繁に登場す...
書評

45.『最後の喫煙者 自薦ドタバタ傑作集1』「最後の喫煙者」 筒井康隆著 新潮社 平成27年5月25日19刷

2026年が始まりました。今年は時々立ち止まって周囲を見渡す余裕を持ちつつ、新い道を切り拓くことを厭わない1年にしたいと思っています。歩みを進める際、どのようなテンポやリズム、速度を取るかという点はとても重要です。時には物事の成否を分けるほ...