小説 『明日の私』第10章「保奈美」(5) 「てことは、美夏も地元の国公立志望?」「うん。国立に行ければいいなって思ってる」「難しそうだね」 変になぐさめるようなことを言わないのが保奈美のいいところだ。「ほんと、頑張んなくちゃね」「何学部?」「それがまだ。将来やりたいことがまだ分かん... 2025.01.18 小説