小説 『明日の私』第13章「反則」(3) 『津軽長寿園』の職員で私たち高校生のボランティアを受け入れる窓口が、柏木の教え子の渡辺さんだ。彼は丸々とした童顔に、見るからに人柄のよさそうな笑みを絶やさずに私に接してくれた。さらに、その渡辺さんに紹介されたベテランの介護士が葛西さんだった... 2025.02.10 小説