小説 『明日の私』第14章「それぞれの道」(3) 「勇児は?」 私の問いに、勇児は寂し気な笑みを浮かべた。「何をやりたいか真剣に考えたんだけど、俺、中国史を勉強したいんだ。その先の職業に結びつけることを考えると、教師になることぐらいしか思いつかないんだけど、それは後から悩めばいいかなって。... 2025.02.18 小説