小説 『明日の私』第5章「秘密クラブ」(4) 「ねえ、保奈美はどうする?」 私のすぐ前の席の律子りつこが、左隣に座る保奈美のそばに身を寄せて話かける小さな声が聞こえた。「何が? 先生が言ってた『秘密クラブ』のこと?」「うん、そう」「実はね、今、おっ、て思ってたの。これって私のための企画... 2024.12.17 小説