小説 『明日の私』第7章「母」(1) その日、帰路を自転車で走る道すがら、私の胸は激しく波打った。 何も知らなかった自分に気づかされた。 自分が情けなかった。 私の年代は中学の三年間をゆとり教育の名のもとに過ごしてきた。そこには毎週土曜日が休みになり、教科書の内容が薄くなってい... 2024.12.23 小説