小説 『明日の私』第9章「合宿」(3) 柏木もふくめた五人がグローブを手にすると、それぞれが暗黙のうちに数歩下がった。ほどよい距離をとった五角形ができあがった。保奈美だけが体育館前の階段の一番下の段に腰を下ろして、皆の様子を眺めたいる。それだけで楽しそうに見えた。「じゃあ、いくぞ... 2025.01.05 小説