小説 『明日の私』最終章「明日の私」(4) 推薦入試に関するすべての行程を終え、私がコンクリートの牢獄から解放されたのは、昼を少し回ったころだった。 晩秋の空はどこまでも高く、そして澄んでいた。 朝よりも一段と輝きを増した陽の光があふれる中を、私は学舎の出口から正門に向かって駆け出し... 2025.02.27 小説