『永遠の花嫁』 『永遠の花嫁』第三章「八朔の雪」A4 ベッドに向き直ると、達樹の右目だけが力なく倉科を見ていた。頭から左目を経由して顎に至るまで、包帯がぐるぐると巻かれている。「目は?」 まず、そう訊いた。体の中で最も弱い部分のひとつだ。「見える」 口が上手くまわらないのだろう。その声はくぐも... 2026.03.15 『永遠の花嫁』小説