小説 二人静10 清美は麗ににじり寄りながら、その小さな体をそっと引き寄せるために足を横に投げ出した。そして手を差し伸べた。麗は何も言わない。ただ洟はなをすすりあげながら、導かれるままに清美の胸に体を寄り添わせた。その体を持ち上げて膝の上に載せた。背中に腕を... 2024.06.04 小説