小説 二人静13 ホテルでの連泊には何の支障もなかった。 フロントに連絡を入れれば、一日中部屋で過ごすこともできたのだろう。しかしそうはしなかった。 一人きりになる時間を少しでも削らなければならない。 幼いころから大勢に囲まれて過ごしてきた。一人で思い悩む時... 2024.06.07 小説