小説 二人静5 馴染んだ和装から洋装に替えただけで、こんなにも気分が変わるものだとは思いもしなかった。一部の隙もなく自分の体を包み守ってくれていたものが、今や隙間だらけのふわふわと軽い布に取って代わっている。それが何かの間違いのように思える。 鉄輪を発つ日... 2024.05.30 小説