小説 百日紅21 「どこに行くの?」 走り回ったことで乱れた息を整えながら朱里は話した。顔には期待がうずいている。「すぐそこ。入り口に大きな木があったでしょ? パパさっきね、そこでリスさんを見たんだよ」「えっ、朱里も見たい」「シンもっ」 朱里は優斗と手をつな... 2024.09.08 小説