小説 百日紅3 運転時間が一時間半を経過したころ、優斗は秋田県の花輪はなわ付近を走っていた。秋田を抜けて岩手に入り、しばらく走ると東北自動車道と八戸自動車道の分岐に差し掛かる。分岐の手前、湯瀬ゆぜから安代あしろまでが難所だ。山が左右に迫っている。吹き下ろし... 2024.08.22 小説