小説 百日紅6 小学生のころ、優斗はいつも野球帽をかぶっていた。紺色のそれには、当時宮城球場を本拠地としていたプロ野球チームのロゴがあった。球場に歩いて通うことができる範囲に住んでいたからファンクラブにも入り、ナイターがあるたびにただの野原に過ぎなかった外... 2024.08.24 小説