小説 月見草16 教職に就いて五年目だ。何かを成し遂げたという実感などない。むしろこれから学び取らなければならないことの方がはるかに多い。何も得ずして立ち去ろうとする自分に、望月は嫌悪を抱くかもしれない。しかし、彼は同時に答えをくれた。こうなることを、柏木は... 2024.09.27 小説