月見草 第8回

『咲く野の日暮れは』「月見草」

月見草8

望月はそこが定位置であるとでもいうように、、促されるわけでも確認するでもなく、カウンター席に着いた。柏木はその隣に立った。「あら、珍しい。連れの方があるなんて」 カウンターの向こうで微笑む女性が、ころころと転がるような声でそう言った。端正な...