小説 月見草8 望月はそこが定位置であるとでもいうように、、促されるわけでも確認するでもなく、カウンター席に着いた。柏木はその隣に立った。「あら、珍しい。連れの方があるなんて」 カウンターの向こうで微笑む女性が、ころころと転がるような声でそう言った。端正な... 2024.09.18 小説