『永遠の花嫁』第五章B10

『永遠の花嫁』

『永遠の花嫁』第五章「終雪」B10

匂いがした。 それは病院の、あるいは消毒薬の匂いであり、桜田も過去に嗅いだ記憶のある、そう、死体の匂いだった。手を尽くしているのかもしれない。しかし、明らかにその匂いが漂っていた。 その密度がこの部屋の周囲に濃いのは、決して思い過ごしなどで...