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小説のたまご

二人静 第12回

『咲く野の日暮れは』「二人静」

二人静12

月が出ていた。その光が柔らかく清美の体を包み込んだ。 昼間の熱を削ぎ落した風が、火照った頬をそっと撫でた。 街はもう眠りについていた。ところどころに灯が点り、どこからともなく人の声が聞こえてくるが、どれもまばらだ。時折車が走る音が届くものの...
2024.06.06
『咲く野の日暮れは』「二人静」小説

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