『明日の私』 『明日の私』最終章「明日の私」(2)
試験会場までは、バスの停留所で七つ分の距離だ。私は時間的に十分な余裕をもって会場まで歩くことを選んだ。凛と澄んだ、ちりちりと頬を刺す冷気の中に吐き出す息は、つい先日までよりもずっと白さを増していた。 この二年間、状況だけを並べ挙げれば、幸せ...
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