『永遠の花嫁』第四章A1

『永遠の花嫁』

『永遠の花嫁』第四章「牡丹雪」A1

二〇〇六年、夏。藤本との信頼関係を築くことができたからか、クリニックに通いはじめて一年が過ぎたこのころから、椿はようやく様々なことを話すようになった。それでも、自分自身のことについて話すことはほとんどなかった。 椿は自身のことを話す代わりに...