『永遠の花嫁』第五章B15

『永遠の花嫁』

『永遠の花嫁』第五章「終雪」B15

そのとき、桜田の目の前の光景に、何かが鈍く軋む音が落ちた。倉科が島崎の肩の関節を外したのだ。低く乾いたその音と、直後に放たれた闇を切り裂くような叫び声が、ようやく保たれていた桜田をそれ以前の何かに変えてしまった。 マドカ。 どこかでその名を...