書評

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51.『小説の方法』 伊藤整著 筑摩書房 1989年11月25日初版第1刷発行

今回は私の「お気に入り」、よく入り浸っていた空間とそこで読んでいた本について書きます。この原稿を書くのは毎回決まって午前1時から4時の間です。個人差があることでしょうから一概には言えませんが、こんな時間にはよくかつての自分の姿を思い出すもの...
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50.『窓の魚』 西加奈子著 新潮文庫 平成27年6月25日7刷

小説が読みたいなと思うとき、そのジャンルまでがはっきりと想定される場合があります。例えば、「今は恋愛小説が読みたい気分だな」といった具合です。それが車を運転している時ならば、ハンドルを右に左にと切って書店に向かうことになります。時間的にも空...
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49.『あおい』 西加奈子著 小学館文庫 2015年2月2日11刷

毎日の生活を振り返れば、既知の間柄にある方とも、あるいは初対面の方とも、何らかのコミュニケーションを取りながら過ごしています。既知の間柄であれば挨拶を交わすことはもちろんですが、他愛のない会話やもっと深い話をすることがあるかもしれません。そ...
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48.『新編 風の又三郎』「グスコーブドリの伝記」 宮沢賢治著 新潮文庫 平成19年8月30日23刷

みなさんは何か「ひそやかな」楽しみをもっていますか? 「ひそやかな」と言うと何やらいかがわしいニュアンスが含まれてしまいますから、「ささやかな」楽しみと言い換えた方がいいかもしれません。ちょっとした時間にこれをしていると心が休まるとか、これ...
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47.『蜘蛛の糸・杜子春』「トロッコ」 芥川龍之介著 新潮社 平成5年5月15日51刷

皆さんは年若いころに読んだ物語が、年を経た後の再読によってまったく別の物語のように感じたことがあるでしょうか。その物語に初めて接したときの年齢はもちろんのこと、再読までに空いた期間もまた、感じ方を変える要素になります。それは読者が積み重ねて...
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46.『その女アレックス』 ピエール・ルメートル著 橘明美訳 文春文庫 2015年4月10日第14刷

久しぶりに犯罪小説、あるいは推理小説を読みました。ひところはこの種の小説を続けざまに読んでいましたが、ここしばらくは手に取ることがありませんでした。その理由を今回の読書経験を踏まえて自分なりに考えてみました。その結果、作品の中に頻繁に登場す...
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45.『最後の喫煙者 自薦ドタバタ傑作集1』「最後の喫煙者」 筒井康隆著 新潮社 平成27年5月25日19刷

2026年が始まりました。今年は時々立ち止まって周囲を見渡す余裕を持ちつつ、新い道を切り拓くことを厭わない1年にしたいと思っています。歩みを進める際、どのようなテンポやリズム、速度を取るかという点はとても重要です。時には物事の成否を分けるほ...
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44.『恋愛会話』 鎌田敏夫著 新潮社 平成8年11月1日

個々人の性格にもよることですが、口にするのがとても気恥ずかしい言葉があります。それゆえに滅多に話すことはなく、必要に迫られた場合にはよほどの覚悟が必要とされます。このような種類の言葉は、恋愛に関するものに多く含まれているように思います。「胸...
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43.『砂の女』 安部公房著 新潮社 平成20年6月5日64刷

昆虫採集のために砂丘へと出掛けた男が、砂に埋もれた海辺の集落に迷い込みます。そして砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められ、その家に住む女との奇妙な共同生活を強いられることになります。砂穴の一軒家に閉じ込められた男の生活は、常識とはかけ離...
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42.『雪のひとひら』 ポール・ギャリコ著 矢川澄子訳 新潮文庫 平成20年12月1日

2015年3月14日、身近な人から贈り物をいただきました。「読書ノート」です。このブログを開設したのは一昨年の初夏ですが、それよりもずった前にいただいていた「読書ノート」を発見し利用するようになったことで、本の紹介の原稿を整理するのに大変重...